Hola!Neuvono オラ・ネウボーノ

企画・設計・コミュニティ醸成・運営

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3つのキッチンを持つ「まちのフードコート」

 
「Hola!Neuvono(オラ!ネウボーノ)」は、「喫茶ランドリー」3店舗に続いて弊社でデザイン監修、運営を行う4つ目の場所で、子育て応援型マンションの1階につくった「まちのフードコート」。
 
当初はここに「喫茶ランドリー」の出店を望まれたが、既存店と距離も近く、また子育て応援型マンションという企画の目的を鑑み、よりさまざまな人々に使いこなされる場所を目指した。結果、約100平米の中に大小3つのシェアキッチンをつくり、まちの小さなフードコートとして機能するものを提案。また飲食だけでなく、客席や軒先などでは物品を持ち込んで販売できる恒常的なフリーマーケットとしての利用を想定し、さまざまなきっかけにより、どなたでも気軽に提供者、参加者となり得る、マイクロインキュベーションを目指した。
 
内部にはカフェやバーが開店しやすいスタンド型、オーブン完備で菓子製造ができるベーカリー型、食事を提供しやすい食堂型、3つのシェアキッチンをつくり、2024年5月のオープンから半年ほどで、50組以上のさまざまな「お店」が誕生している。
 
カウンターテーブルの高さや壁、キッチンの側面、床の色や柄が立体的に折り重なるようにデザインすることで、3つのお店(キッチン)がゆるやかにつながるように設えた。突き当たりに計画されていた壁は取り払いマンション中庭とつなげることで、奥側にも開放的な光を取り込み、中庭で遊ぶマンション住人親子ともコミュニケーションを取りやすくした。住人は奥側の扉から入店することも可能だ。
 
事前に実施した3回に渡る説明会やオープニング、ひとりひとりと丁寧にコミュニケーションを取ることで、出店者同士のコミュニティを醸成、3つのお店が共存する新しい形のシェアキッチンを誕生させることができた。日々異なる出店の組合せにより、さまざまなコミュニケーション、コラボレーションが起きている。今後も地域の日常にすてきな偶発の可能性をはらんだ場所、意外な美味しいフードや意外なひと、意外なモノにも出会えるユニークネス、この場所ならではの個性を、クライアントや地域の人々、利用者や通りすがりの人々と、一緒に楽しんでいきたい。
 
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プロジェクト名:オラ・ネウボーノ
クライアント・事業者:株式会社萬富
デザイン監修:株式会社グランドレベル
企画・運営:株式会社グランドレベル
設計:石井大吾デザイン室一級建築士事務所
設計協力:大関美奈子
施工:アムハウス株式会社
企画サポート:株式会社ブルースタジオ
写真:中村絵
 
サイト:東京都墨田区立川 ネウボーノ菊川Ⅱ 1階

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